油絵の描き方・2回目

夏の花を描きます。花屋さんの花もいいですが、北海道は夏な花が一斉に咲きだします。

この生命感を表現するには、野の花が一番いいのです。

赤青黄色カラフルなほうが楽しいです。

 

花瓶に入れてもいいですが、このようにポットに入れてもおしゃれです。

 

洋画なので、おしゃれさも必要です。

精神的なものを突き詰めると、色は失われモノクロになるようです。

水墨画などは、非常に精神的ですね。

 

音楽でいえば、グレゴリオ聖歌ではなく、チャイコフスキーが洋画です。

ロシアのイコンなどの宗教画もカラフルです。

 

さて、始めに木炭で形をとります。

真ん中から描きます。

しかし、ど真ん中に配置すると、動きがなくなり静止するので、右か左にわずかにずらします。

このわずかなずらしが、絵の本質とも言えます。

そっくりさんではなく、デフロマシオンが非常に大事です。

写真のような絵は静止しているように見えます。

静止は死ということに近づきます。

生命感を大事に夏の花を描くなら、自分の思った通りに変形してかまわないのです。

思った通りにズバッと描きます。

アクティブに生きることが大事です。

 

真ん中から描き始めます。

人間の眼は真ん中に焦点が合うので、まず、真ん中を一生懸命描きます。

セザンヌの晩年の作品では、ふちのほうはキャンバスの目が出ている絵があります。

バックには格子の線を入れておきます。あたりを付けるためです。

 

 

ちょっと、真ん中すぎるかもしれません。あとで直したほうが良いかもしれません。

次に、青で形をとります、ウルトラマリン系、セルりアン系どちらでもいいです。

ぺトロールでじゃぶじゃぶに溶いて、

サラサラ描きます。

何故、青を一番最初に入りるかといえば、

寒色は後から塗り重ねても入っていかないからです。

 

どうしてかといえば、青色は塗ったとたん後退します。

後ろに下がる性質があるからです。

逆に暖色系、赤やピンクは塗ったとたん前に前進してくるのです。

だから、赤やピンクはいつでも色ることが可能になるのです。

 

青で形をとります。

 

テーブルは、丸いほうが合うようです。

四角には四角

丸には丸が合うようです。

 

 

 

 

つぎは、ライトレッドで同じように形をとります。

レッドというものの、見た目は明るい茶色です。

なぜ、明るい茶色を2番目にぬるかというと、この土の色、茶色は自然界の中の基本の色だからです。

 

身の回りの中に内在しています。

 

たとえは、緑の山を描くとしましょう。全部緑で塗ったら、ブロッコリー山です。

山の地肌や内部の土にはこの茶色が必ずあります。

茶色で形をとってから、緑を塗ったらどうでしょう。

北海道の画家、木田金次郎は、山を地面から生えるように、もり上がるように描くといいます。

 

暖色であり、基本の色である茶色を2番目に使うのは理にかなっています。

 

花を活けてあるポットの内部は見えませんが、茎が入り込んでいるのですから

見えなくても、貫いて入れます。

最後の方で消えていきますが、その意識は残り、

安定するのです。

 

 

 

 

そして、どんどん色をのせていきます。

パレット上で混ぜることはあまりしません。

カンバスの上で混ざる醍醐味が、油絵の具の醍醐味です。

なおかつ、色も濁りません。

ゴッホの色の鮮やかさの秘密はそこにあります。

 

どんな絵を描くのも自由です、思い切ってどんどん行きましょう。

 

まだ、ぺトロールしか使っていませんがら、水彩のように垂れています。

 

気にしないでどんどん行きましょう。

よく見て集中します。

 

野球のバッター、テニス選手、ゴルファー、画家はみんな一緒です。

 

息をのんで集中して打つのです。

ここぞというところに、筆のストロークをたたきつけてください。

舐めるように塗ると生命感が失われます。

 

 

 

どんどんのっけて、

ドンドン削って、

形があいまいになったら、思い切って木炭や黒で輪郭をとって、

空気を意識して、バックの色も手前に入れて,

 

物は空気の海の中に沈んでいます。

 

背景は背景と理解してしまうと、

自分と物の間の空気を無視することになります。

 

無視は、真空を意味します。

これは、シュールです。

 

生命感は失われてしまいます。

空気は透明で見えないからかけないといわないで、

そこを表現するのが面白いのです。

セザンヌは、適度な青を画面の中に展開し空気を表しています。

 

美術館でセザンヌの絵を見ると、画面が、まるで空気の風船がついているように球状に盛り上がって見えます。

天才のなせる業です。

我々アマチュアはどうするか、

バックの色を少し点々で画面の前に配置するのです。

 

 

花の葉や葉の裏側に点々でバックの色、空気がまとわりついているようにするのです。

 

約束はありません、これはフィーリングです。

意識するかどうかにかかっているのです。

 

この場合は、バックの黄色が、花や葉っぱにまとわりつくように

意識するということです。

色が入ってくると、配置に気を付けます。

赤い花が逆三角形になっていますが、少し強すぎるようです。

 

花がV字になっているので、このV をどこかで受けていかなければなりません。

 

色と形は画面の中で影響し合い、響き合っていきます。

 

 

 

 

 

これで完成です。

1回2時間を2回で、計4時間です。

 

夏の花の生命感は、特に北海道では、実にいとおしいものです。

 

 

スピード感が大事です。

 

この絵はこれで終わりです。

 

完全に乾いた後に微調整をします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おすすめの記事